タイヤの専門家に直撃！スタッドレスタイヤを長持ちさせる保管方法って？

タイヤの保管方法で一番大事なのは直射日光を避けることです。ゴムは紫外線で劣化してしまうんですよ。

ええ、でもスペースの問題があると思うので、ベランダなど、どうしても外で保管しないといけないこともあると思います。その場合は、遮光性のあるカバーを掛けるのもいいですね。

寒暖差の少ないところで保管することです。ゴムは寒いと固く縮まり、熱いと柔らかく伸びてしまうという性質を持っています。温度としては15℃から20℃が好ましいですね。

そうですね。そして風通しの良い所に置いておくことも大切ですね。

まず、汚れや挟まった石は取り除きましょう。汚れは水で洗うのが良いですが、それでも落ちないようなら中性洗剤で洗い流してもよいです。

実はワックスはタイヤの見栄えをよくするだけで、タイヤに良いものではないんです。油分が劣化につながることもあるので、なるべく油分を取って保管するのがいいですね。

あくまで私の見解ですが…先程申し上げたようにタイヤ保管に良い条件は「日光を防げて温度が15℃から20℃に保てて、なおかつ風通しが良いところ」です。でも、こうした条件が揃う場所ってなかなかないですよね。

ええ、ですので、比較的保管しやすい条件を厳選していった結果、保管方法にばらつきが出たんだと思います。

できれば半分くらい抜くのが良いです。空気が入ってずっと張った状態だと、ゴムにかかる負担も大きいんです。ただ、逆に完全に抜いてしまうと、保管している間につぶれて癖ができてしまうので、半分くらいがいいと思います。

ホイールのみの場合は縦積みで、タイヤのみの保管は横に並べるのが良いとされています。

さらにいうと一カ月に一度、縦積みは上下の入れ替え、横積みの場合はタイヤ接地面を変えてあげることが一番なんですが、なかなかそこまでの手間はかけられませんよね。